よさこいの練習中・本祭中。水分補給に気を配ろう

よさこいの練習中・本祭中。水分補給に気を配ろう

練習前・練習の合間・練習後、そして本祭には水分補給は欠かせません。
補給の仕方に気を配ることで更にコンディションをよくしていくことは可能です。

スポーツドリンクにも種類がある

なんとなく味が好みだから、という理由でスポーツドリンクを選んでいる人も多いと思いますが、実は種類があるのです。

アイソトニック飲料

CMで「アイソトニック」というフレーズを耳にしたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
これは、体液と浸透圧がほぼ同じくらいになります。
・「アクエリアス」「ポカリスエット」のスポーツドリンク
が該当します。

ハイポトニック飲料

こちらは聞きなれない人も多いかもしれません。体液よりも浸透圧は低いです。
・「アミノバイタル」「SUPERH2O」のスポーツドリンク
・「アクアソリタ」「OS-1」といった経口補水塩
が該当します。

飲み方

では、これらの違いを知り、どのように飲めばいいのかです。

と、その前に浸透現象について書いておこうと思います。
(理科の授業でもやったかもしれないことのおさらい)

浸透現象とは
濃度の異なる溶液を、それぞれ半透膜を隔てて接触させた場合、濃度の薄い溶液が濃度の濃い液体の方へと移動し、同じ濃度になろうとすること。

それを踏まえた上でどのタイミングで飲むべきかについて、です。

一般に、人間の体液と等しい浸透圧はアイソトニックと呼ばれ、胃から腸への移行速度が速いため、安静時には吸収されやすいです。

ということで、アイソトニック飲料は運動前に飲むのがベスト。

運動中や運動後は水分が減り、体液の濃度が高くなっているため、アイソトニック飲料では吸収されにくいのです。
なんとなく飲んだ後、おなかがたぷたぷするのはそのせいかもしれません。
吸収速度を考えると体液より浸透圧の低い飲み物にするのがいいのです。
運動中・運動後はハイポトニック飲料や経口補水塩がベスト。

お茶やお水を飲む場合も多いのですが、なんか飲んでも飲んでも足りない気がする上に、おなかもたぷたぷして気持ち悪くなってきてトイレに行きたくなる・・・というのもどうやら理由があるようです。

確かにお茶やお水は浸透圧が低いため、吸収されやすいのですが、急速に体液やナトリウムの濃度が薄くなってしまうため、身体が体液の浸透圧を元に戻そうとするために尿として排出されてしまうのです。
これを「自発的脱水」と呼びます。
せっかく摂った水分が出て行ってしまい、結果的に熱中症になってしまう恐れが高くなります。
自発的脱水を防ぐには、ナトリウムや糖の入ったスポーツドリンクを飲むのがいいのです。

ちなみに、ナトリウムの摂取は熱中症に有効とされております。
全国清涼飲料工業会において「熱中症対策」として表示する商品のガイドラインも定められており、「飲料100mlあたり40~80mgのナトリウム」としています。
これは、厚生労働省の「熱中症予防対策マニュアル」に記載されている値と同じものです。

※尚、腎臓病や糖尿病など、水分や塩分、糖分の摂取に制限のある方は医師と必ず相談の上でお願いします。

ビールやお酒は水分補給になる?

よく「よさこいはお祭りやし、ビールもお酒もいっぱい呑めて水分補給になるから」とたくさん飲まれる方がいますが、アルコール飲料は水分補給になりません!

健康のため水を飲もう講座
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047290.pdf

特にこの第5講の内容に注目です。

「ビール10本で11本分の水分(が排出される)」

アルコール(特にビール)には利尿作用があります。
飲めば飲むほど、トイレに行きたくなりますよね?
特に汗をたくさんかいている本祭中にビールを呑むことで水分として摂ったものより出て行く量が増えてしまい、汗をかいている上に、更に脱水が進んでしまいます。
(おそらく、私が熱中症になったのはそれが原因です)
脱水が進むことで体液や血液も減り、血液の粘度が上がってドロドロになる可能性が高くなります。
熱中症だけではなく、血栓症、脳血管障害、動脈硬化と言った恐ろしい病気の原因にもなってしまいます。

夏場の脳卒中について書かれています。

でも、ビールやお酒おいしいですよね。呑みたくなる気持ちはよくわかります。
ですが、呑みすぎは厳禁です。
どうしても呑むならば、飲んだ量と同じ水分を摂るくらいのつもりでないと、脱水がすすむ恐れが高くなります。

手軽にハイポトニック飲料

練習中はハイポトニック飲料を持ち運びできますが、本祭はそうもいきません。
効率よく水分を体内に留めておくにはどうすればいいか、考えあぐねていましたがこんな商品を発見。

スティック1本を500mlの水に溶かすと、ナトリウム・カリウム・カルシウムなどのミネラルが体液の濃度よりやや低いハイポトニック飲料になるように設計。

と書いています。

これは全く甘くなくて「まずい」という声もあるのですが、スポーツドリンク特有の甘さが苦手な方にはいいと思われます。
実際、運動してないときには飲みにくいのですが、運動後は何となくすっと入っていくのが不思議。体が求めているのかもしれませんね。
スティックタイプで持ち運びも簡単なので、ポケットにスティックを入れて競演場や演舞場に行き、給水所で口に入れて飲むことも可能です。
(さすがにコップに入れて混ぜて飲むのは給水所のコップも洗って使用してることもあり、憚られます)

まとめ

・アイソトニック飲料とハイポトニック飲料の違いと給水のタイミングを押さえる
・水やお茶だけ飲むと自発的脱水が起こりやすくなるので、スポーツ飲料がよい
・アルコール飲料は水分補給ができず、むしろ脱水をすすめてしまう

これらの3点を踏まえて、自分のコンディションに適した水分補給を心がけていくようにしましょう。

CATEGORY :