第65回よさこい祭りに出場するらしい、ペプシ『スペシャルチーム』への応募をおすすめできない8つの理由

第65回よさこい祭りに出場するらしい、ペプシ『スペシャルチーム』への応募をおすすめできない8つの理由

2018年、よさこい界で話題になっているチームといえばこれでしょう。
https://www.pepsi.co.jp/campaign/j-cola_2018.html

新しく発売された「ペプシJコーラ」という商品のキャンペーンに伴い、全国各地のよさこいやYOSAKOIソーラン、よさこい系イベントに出場するチームの踊り子が募集されるようです。

Twitterで簡単にアンケートを取るとこのような結果になり、参加を検討している人も多いようですね。

が、心配な点がいくつかあります。
懸念されることや心配される点をピックアップしてみました。

SNSでハッシュタグをつけて応募することで顔バレ、身バレの恐れが高い

サイトの中では「#わっしょいジャパン」というハッシュタグをつけてSNSに投稿し、応募することで当選確率UPと書いています。
が、必ず当選するとは言っていません。
そのような状況の中で、自分の顔写真や動画を無防備にネットに公開することの代償は大きいと私は考えます。

元ストーカーが教えるネットの危険性…写真から辿れる個人情報
https://togetter.com/li/837039

自己紹介や、顔写真、SNSに投稿した内容をつなぎ合わせていくことで個人の特定は容易です。
また、顔写真がどこかに流用され、悪用される可能性もあります。
現にハッシュタグをつけて応募している人は何人かいますが、投稿内容と紐付けされる恐れがある人がちょいちょいいました。
あと、予想されるのはこのような事態。

何かあってもサントリーは助けてくれないと考えておいたほうがいいかもしれません。
自分を守るためにも「SNSに投稿せずに応募」ボタンから応募をすることをおすすめします。
既に顔写真or動画をつけて応募した方、当落が判明した後、速やかに「#わっしょいジャパン」のタグをつけて顔写真をつけた投稿を削除した方が絶対にいいと断言します。

宿泊場所の確保が困難

高知県外の人がペプシスペシャルチームで高知のよさこい祭りに出てみたい!と考えた場合の話です。
応募できるのは「鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県」に住んでいる人ですが

つまり
・中四国在住者(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県)
・北海道、東北、関東、中部、北陸、関西、九州在住者については、中四国在住者(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県)が代表となって2人組or4人組で応募が可能

ですが、ここで問題になってくるのは宿泊場所です。

8月9日-12日の間、高知市内でホテルの予約が困難なことを、担当者はどれだけ認識しているのでしょうか?
当選してから宿を探すなんてむしろ遅すぎるくらいです。

実家が高知県内になる人は何とかできますが、そういう人ばかりではないでしょう。

高知でも相当宿が取りにくいんだから、YOSAKOIソーラン、みちよさ、かみす舞っちゃげまつり、彩夏祭、どまつり、こいや、ふくこいも宿を取りにくいんじゃないかなーって思ってます。

振付がよさこいというよりダンス

難易度の高い振付

「オリジナルソング・振付で参加しよう!」と書かれてあるところにある動画です。

ざっくり検索しただけでこれだけ「難しい」「無理」っていう言葉のオンパレード。

ちなみに、このエントリを書くにあたってTwitterでアンケートを取るとこのような結果が出ていることから、チーム選びで振付を重視する人が多い傾向にあることがよくわかりました。


ペプシ「スペシャルチーム」の振付の難易度ときつさに難色を示す人が多いのも頷ける話です。
なのに、この大変そうな振付をたった2回の練習で済ませるようです。

応募要項
https://www.pepsi.co.jp/campaign/j-cola_2018/oubo/otherarea.html?form=w&area=k
によれば

■事前練習
高知市内にて2018年7月8日(日)、7月28日(土)を予定しております。

もちろん、自主練習は必須です。その上で2回の練習しかないとは。
練習は振りを入れるだけではありません。
・鳴子をきれいにそろえて鳴らす。
・流しで進む練習をする。
・流しで踊れる体力をつけるためにひたすら数十分進みながら踊りこむ
・当日着る衣装を前もって着用して実際に踊り、手の動かし方や足の動かし方、頭の角度まできちんと考えながら身体に叩き込む

と思い出す限りでもこれだけやることがあります。
自主練習だけでは限界があります。
自分一人でモチベーション保つのもなかなか大変なことですし、動画だけではわからない点を自己流で進めてしまって変な癖がついて直すのに苦労することだってあるでしょう。

たった2回の練習でどうにかできるものかは疑問です。

本当に2回の練習だけで踊れるようになるのか?という疑問

よさこいの踊り子ってダンス経験者ばかりじゃないから、アイソレーションが身についてる人の方が少ないと思われます。
(私もできません。)
ダンス教室で習わないとできないような振付を自主練習だけでカバーできるとは考えにくい話。


一応、解説動画としてある程度区切ってテンポを落とした動画もありますが、鳴子の鳴らし方は出てきませんでした。
よさこいじゃなくて、ただのダンス動画ですやん。
ダンス大会じゃなくて「よさこい祭り」に出るんですよね?

ダンス経験のない、公募(抽選)で集まった踊り子があれだけの難易度の踊りをたった2回の練習だけでこなせるようになるとは到底思えません。
抽選と謳いながら本当はあらかじめ集められたプロダンサーやダンス経験者を踊り子として入れるのではないかという疑いを持ってしまいます。
既に消されていますが、とあるチームの踊り子がプロのダンサーからキャスティング会社経由でCM撮影に協力したというツイートがあったので、スペシャルチームに踊り子として関わっていてもおかしくありません。(あくまで、私の予想ですが。)
なるほど、宿泊施設は自分で手配してくださいという(宿が取りにくくても交通手段が確保できなくても知ったことではないと言外に匂わせる)ことになるのも無理はない。

鳴子が重視されていない

上記のご指摘のように、よさこいというなら鳴子をちゃんと扱ってほしいものです。
そのためには鳴子にもしっかり慣れなくてはならないのに・・・。

※お祭り本番では鳴子を持って演舞いただきます。

鳴子は本番当日初めて持ってなんとかなるものではないです。
よさこいを踊ったことがあっても、鳴子を持ち、鳴らしながら踊ることは大変。
振りが入っていても、不思議なことに初めて鳴子を持った途端に振りが頭から消えるんですよ!
最後まで通して振付を踊れるようになった後、鳴子を持って練習することになった時の阿鼻叫喚はどのチームで踊った時もよく見てきました。
ましてやよさこいの経験がない人にとっては、振りを頭に入れて自分のものにすることに加え、持ち慣れない鳴子を持ち、鳴らすことはしんどいことです。
鳴子邪魔!ってなるんじゃないのかなあ。

流し踊りでハードな踊り

その上、高知には流し踊りがあります。

練習は踊りこむことで体力をつけていく側面も持ちます。
そしてそんなしんどい練習も、同じチームで踊る人と顔を合わせることで何とか乗り切れそうだなという自信がついていきますが、自主練でそこまでストイックに自分を追い込めることができる人ばかりではないでしょう。あのきつい振付なら尚更です。
練習場所に行かなくてはならないという強制力が働かないと、なかなかモチベーションを保つことも大変ですし、よさこい初心者であれば距離の長い競演場や演舞場で踊ることの大変さがわからないので、ひとりでは練習熱心になりにくいように思えます。

基本的にステージ会場の多い地域では4分半そこそこに全力を注げる、瞬発力型の演舞になるのも頷けます。
が、高知では主となっているパレード(流し)は10分~45分と時間が長いので、持久力がものを言います。
公開された動画について難易度の高さに加えて激しさが指摘されていたのも、高知では大丈夫なんだろうか?と不安になる人が多いからです。ましてや8月の高知で、あの衣装ですから。

その場踊りになり、後ろのチームに迷惑がかかる可能性

振付動画を見るとその場踊りをしているのでどこで前進するかは不明です。
他県のよさこい系イベントやYOSAKOIソーランなどはステージがメインで、高知のように流し踊りに重きを置くことはあまりないようなので、進みながら踊ることを念頭に置いて作られているわけではないようです。
(だからこそあれだけ激しい踊りなのでしょう)
そうなると、その場で一気に踊って、踊り終わったら一気に走って次の場所に向かって立ち止まって踊る、の繰り返しになる恐れがあります。

何年か前の話。
よさこい全国大会の帯屋町で高知県外チームがこのような踊り方をした結果、後ろのチームの進行に影響を及ぼして炎上していた記憶があります。
その時はYoutubeの動画コメントやチームの掲示板、チームのTwitterアカウントが荒れていましたが、今回は#わっしょいジャパンのタグをつけてSNS投稿している踊り子に直接飛び火する可能性を懸念しておいたほうがいいでしょう。

再掲しますが

どうやら入賞を狙っているかもしれない

キャンペーン開始当初にはなかった一文に気づいたのは4月に入ってからのことでした。

よさこいチームを選ぶ際、そこが入賞を目指しているかどうかは重要なポイント。
楽しく踊りたいのか、はたまた後夜祭に残ることを目指すのか方向性はかなり変わってきます。
勢い意識が高く、踊りに慣れている踊り子が入賞チームに集まる傾向にあると思います。
抽選で集まった踊り子、よさこい歴や踊りのスキル、鳴子のスキルに幅があるチームで一体となって入賞を目指すことはなかなか大変な道のりでしょうね。

また、初めて参加するチーム及び県外チームは追手筋を踊るために抽選があります。

よさこい追手筋で踊れない 演舞枠不足で抽選組増加
https://www.kochinews.co.jp/article/122003/

ペプシ「スペシャルチーム」は初めて、かつ県外枠のために抽選に回るのは間違いありません。
(仮に2回目以降の出場があったとしても同様でしょう)

少しでも競演場の審査員に印象つけることで入賞を目指すならこうなる気がします。

踊りがハードな上に多くの競演場を回ることは本当に大変なことなんですよ・・・。

衣装に関する懸念

衣装をつけてどれだけ練習ができるか不明

衣装を着用して練習をしないとわからないことはたくさんあります。

裾が長すぎないか?あるいは短すぎないか?きつすぎたり緩すぎることはないか?
それに伴ってお直しが必要なのかどうか?
衣装を着た時に、衣装が絡んだりまとわりつかないようどう身体を動かせばいいのか?
また、衣装を着るのにどれくらいの時間がかかるか?

直前になって衣装を渡されて当日いきなり着ろってことはあり得ないと思いますが、せめて全体練習のどこかで衣装を着る機会はあるといいですね。

洗濯しても朝までに乾かない可能性がある

衣装着用写真を見ると布の量がとても多い印象を受けました。
色の出方やプリントを見る限り化繊生地であるのは間違いないでしょうが、床まで届こうという長さ。
乱暴に洗濯するには躊躇われる山本寛斎デザインの衣装ですので、手洗い推奨だと思われます。
本祭当日、22時過ぎから23時の間に帰宅して、洗濯して干しても朝までに乾くかどうか。

かといってアイロンをかけていいかどうかという生地ですし、ましてや乾燥機なんてもってのほか・・・
疲れて帰ってきたら洗濯が簡単にできる方がいいです。

動きにくい

改めて衣装の写真を見ると、床まで届こうという長さ(大事なことなので2回目)
これは踊りの最中、足で踏んでしまいそうです。衣装の破損もさることながら踏んで転ぶことも心配。
どこでもかしこでも座ると衣装が地面について汚れるだろうし、トイレが本当に大変そう。
それから、高知でちょくちょく本祭当日見かける「自転車で集合場所に移動する踊り子」は
衣装の裾が自転車のチェーンに絡まってしまう恐れがありますね。
また、本祭中は突然の雨が降ることがあります。
そんな時衣装の生地の量が多いと、必然的に衣装が吸う水分の量も多くなります。
つまり、動きが鈍くなり踊り子の体力を奪うことでしょう。
そんな時に踊っているのが距離の長い競演場だとしたら?考えたくありません。

熱中症になる恐れが高い

じっくり衣装を見ると、首に何か布のようなものを巻いているのがよくわかります。
身体に熱がこもりそうです。
熱中症になった時、まず首やわきの下、鼠径部など動脈が通っている部分を冷やすのですが、肝心の首に布が巻かれていることで熱中症になるリスクが高くなるのではないかと感じました。
救いは、上着を止めず羽織るだけで下はノースリーブであることですが、それでも首に巻く布は必要だったのか疑問です。

なんでこんなに機能的ではない衣装をデザインしたんだ、山本寛斎。

参加費は無料だが、ヘアメイク代や練習場所に向かうまでの交通費が割とバカにならない(と思われる)

抽選で当選するとめでたくペプシ「スペシャルチーム」へのよさこい祭り参加が叶うわけですが、参加費無料ってのはかなり魅力的。
今日び参加費が無料のチームなんてめったにありません。
高知のよさこいチームに参加するには平均して数万円~5万円前後、チームに支払う必要がありますので、それがいらないというのは大きいことです。
また、東京であるお披露目イベントへ向かう際の交通費が出るのもうれしい話。地方踊り子には滅多にないチャンス。
但し、練習場所や当日の集合場所に向かうための交通費は必要です。
高知県外の踊り子は普段よりも高く価格が設定されているホテルや宿泊施設の宿泊費も加わります。
また、指定のヘアメイクがあるようですので、そのために美容院を予約しなくてはならないかもしれません。
(その上早めに予約しないと、とんでもない早朝に行かなくてはならない羽目になります。)
なので、完全無料でよさこい祭りに参加するのは難しいと思っておいた方がいいでしょう。

これから応募を検討している人に向けた広報が正しくされていない

「衣装」や「振付」、一緒に参加するという芸能人の情報は出ていますが、それ以外の情報がわかりにくい+広報されていないことは問題です。
たとえばお披露目会や練習日程は応募ページからでないと参照することができません。

小学生の応募が可能ってのもポイント高いのに問い合わせないとわかりにくい。

再掲しますが

北海道、東北、関東、中部、北陸、関西、九州在住者については、中四国在住者(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県)が代表となって2人組or4人組で応募が可能ということも、問い合わせてくれた方がいなければ、サイトを読んだだけでわかりにくい項目でした。

私の他にも問い合わせた方は何人かいるでしょうから、よくある質問やQ&Aといったようにサイト上で答えられる範囲のことを掲載しておけばいいのにと感じます。
平日昼間しかやってない問い合わせ窓口に電話をできる人ばかりではないのですから。

(2018/4/23追記)

参加日程に無理がある

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高知の場合、前年度入賞チームは前夜祭に出るため8/9からの参加になりますが、入賞チーム以外のスタートは8/10が基本。
8/9に集合って段取りが大変です。入賞しなくても8/12まで拘束されるという。
本祭前日集合はもしかしたら練習かな?と思いますが、本祭後すぐに帰してもらえない理由が謎です。
商品のプロモーションか何か?


後夜祭まで出ることが前提となっている入賞チームで踊る場合、8/12まで残ることを見越して休みを取ったりするのですが、職場のシフトや人数の都合で8/13まで取ってない人も多いはず。しかも祭りは終わっているのに8/13午後の解散っていう意味がわかりません。
商品のプロモーションか何か?(2回目)

ちなみに関西地区でもこのような声がありました。

広く応募を募っておきながら参加日程のハードルが高いのはなぜなのでしょう。

まとめ

ここまで長々と書いてきましたが、広く世間に知られた企業ブランドがよさこいチームを全国で出す、というのはこれまでにない取り組みであり、期待も大きい試みです。
それだけに、サントリーの対応にズレがあったり後手に回っていることは非常に残念でなりません。

他にも、「#わっしょいジャパン」というハッシュタグがよさこいやYOSAKOIソーランを想起させるものではないこと。
上記ハッシュタグや「ペプシ よさこい」で指摘された問題点を何事もなかったかのように最初からサイトに載せてましたよ、という態で情報を追加しながらも、肝心の知りたいことはサイトに載らないままキャンペーン期間が始まっていること。
不安な材料がたくさんあるだけに、言いたいことをまとめるとこのような長文になってしまいました。
(もしかするとまた追加する可能性は十分あります)

言いたいことはいろいろありますが、そのキャンペーンに応募するかどうかはカスタマー次第です。
上記8つの項目を承知した上でそれでも参加をしたいと、難しい振付と体力の限界に敢えて意欲的に挑戦し、自らの経験としたいと考えている人だって多いはず。

サントリーはそのような踊り子たちの期待に応えること。
また見ている側にも「さすがサントリー!」と思えるような仕掛けがあることを祈っております。

それでも参加を検討している方に向けてこちらの記事を書きました。
「ペプシスペシャルチーム」が参加する、全国各地のよさこい祭り・YOSAKOIソーラン・よさこい系イベントについてまとめてみた
http://yosakoi-athlete.info/pepsi_other/

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